がんリハビリテーション

がんを患うと、がんそのものの痛み・息苦しさ・だるさ・食欲低下が起こったり、治療(手術、薬物療法、放射線治療など)による身体への影響で身体機能が低下したりすることがあります。これらは日常生活や社会生活を送るうえでの支障をきたす要因になり、生活の質を低下させる原因にもなりかねません。
このような状況をできるだけ改善させるため、低下した身体機能の改善を図ったり、残された身体能力を活かす道具や方法の工夫、食事の形態の調整や食べ方の工夫をしたり、時には緩和的なケアで心と身体に対処したりする目的でリハビリテーションが行われます。
それらは診断された直後から始める「予防的なリハビリテーション」、治療と並行して行う「回復的リハビリテーション」、再発や転移のあるときには「維持的リハビリテーション」、症状緩和を中心としたときには「緩和的リハビリテーション」と、がん治療の時期に応じてリハビリテーションの目的や役割は異なります。
当院でも入院患者さまの治療の時期に応じた(主に回復的、維持的、緩和的)リハビリテーションを、医師、看護師、その他関係職種と共に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が治療計画を共有しながら、ご本人さま、ご家族さまのサポートをさせて頂いております。