循環器内科の概要

当院循環器内科は3次救急病院として循環器病棟48床にCCUを6床併設し24時間体制で診療業務に取り組んでいます。急性冠症候群(急性心筋梗塞+不安定狭心症)に対しては愛知県急性心筋梗塞システムに加入し迅速な緊急カテ・インターベンションにより社会生活への完全復帰を可能にすべく努力しています。年間入院患者数は約1,000名で、その50%は虚血性心疾患、25%は心不全、15%は不整脈となっています。診療実績としてカテーテル件数760件、このうち冠動脈形成術(PCI)284件、ペースメーカ植え込み術(CRT-P、CRT-D、ICDを含む)40件です。私たちは地域中核病院として病診連携を重視し循環器患全般にわたり完結型の高度専門医療を提供しています。

 

特色

2016年4月現在で、循環器内科医師8名と循環器内科専修医2名で診療にあたっています。この規模の病院としてはスタッフの数は決して多いほうではありませんが、24時間いつでも循環器内科の緊急医療に対応できるように努力しています。週2回の循環器内科カンファレンスを行い、重症の患者さんや、複雑な病状の患者さんについて検討を行うことで、より適切な治療方針を選べるように努めています。
心臓病の治療には医師、看護師のほかに、臨床工学士 (ME) の協力が重要となっています。特に、重症の心臓病の患者さんに対しては補助循環(経皮的心肺補助、大動脈内バルーンパンピング)、人工呼吸器、血液透析、血漿交換などの知識を有する臨床工学士との連携なくしてはそれらの医療を行うことは困難です。現在、臨床工学士は10名のスタッフで24時間いつでも対応できるように努めています。
また、当院にて可能な循環器系の検査は、心電図、ホルター心電図、運動負荷心電図(マスター、トレッドミル)、心エコー(経胸壁、経食道)、心筋シンチ(安静、運動負荷)、心臓カテーテル検査、心臓電気生理学的検査、320列MDCTによる冠動脈造影CT、および3.0テスラMRIによる心臓の画像診断も可能です。