呼吸器外科の概要

 呼吸器内科(坂先生ら)放射線科(加藤先生)病理診断科(市原先生ら)と連携し、肺癌を中心とした胸部疾患の手術治療、手術による検査を担当しています。手術に際しては、言うまでもなく安全、確実を第一に考え行っています。
 肺癌の外科治療は、肺がん取り扱い規約に従い、肺癌診療ガイドラインを参考に肺葉切除と系統的リンパ節郭清を標準術式としています。進行癌にたいしては、術前、術後に抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせた集学的治療を、進行癌以外の手術にたいしては、胸腔鏡を使用した体に負担の少ない手術(完全鏡視下手術)を心がけています。
 2013年の全身麻酔手術症例数は140例で、その内訳は肺癌(切除)74(胸腔鏡手術65/74)、転移性肺腫瘍12、縦隔腫瘍7、自然気胸18、重症筋無力症2、良性腫瘍(炎症含む)5、外傷3、その他14(漏斗胸、縦隔鏡検査、間質性肺炎生検等)です。2001年の肺癌根治術治療実績(5年生存率)は全体で48%、ステージⅠA(病理学的)は88%でした。当科は名古屋大学呼吸器外科の関連病院であり、感染症症例などを中心に東名古屋病院(国立病院機構)山田勝雄先生にも手術支援していただいてます。
 呼吸器外科専門外来は水曜日午前に関幸雄(呼吸器外科専門医)が担当しています。この他の曜日でも可能な限り随時診察を行いますので地域連携室までご連絡ください。