感染症内科の概要

名古屋医療センターは愛知、岐阜、三重および静岡県からなる 東海ブロックのエイズ診療ブロック拠点病院 として、また、愛知県のエイズ診療中核拠点病院として、東海地方および愛知県におけるHIV感染者診療の中心的役割を担っています。感染症内科は当院でのHIV感染者診療の中心的役割を担っています。
毎年、HIV感染症と診断され新たに当科を受診する方は120名以上にのぼります。最近では、治療の進歩によりHIV感染症が直接の原因で亡くなる方はほとんどいません。現在、1200人以上の方が、3ヶ月に1度、当科の外来を受診しながら、HIVに感染していない人と変わらない社会生活を送っています。
療養生活が長期間に及ぶようになり、これまで以上に病院全体で患者さんを多方面から支援する必要性が高まっています。当院では、当科の専従医師、専従看護師、専任薬剤師、専従臨床心理士および専従の医療ソーシャルワーカーが中心となり、院内他科、基礎部門を含む他部門の全面的な支援を得て、全人的医療を行うべく努力を重ねています。

横幕 能行 エイズ総合診療部長
2013年1月より、名古屋大学医学部附属病院が愛知県のHIV診療中核拠点病院に指定されました。当科では血友病被害者の方の救済医療の任を果たすべく、名古屋大学医学部附属病院と連携を密にし、血友病被害者の方に対する診療体制の拡充をはかっていきます。
事務部門を含め病院全体でHIV感染症に対する疾病理解が進んだ結果、当院ではHIV感染症はもはや特別な疾病ではありません。HIV感染症の診療可能な当院は、プライバシーに配慮した全人的医療を提供できる優れた病院といって過言ではないでしょう。
また、私達は、診療のみならず、他分野にわたる研究活動、院内外向けの各種研修会開催、また、診療科のホームページ (/cares/) 等による情報発信に積極的に取り組んでいます。HIVに感染しても、よりよい体調で安心して社会生活を送っていただけるよう、努力を続けています。

 

特色

診療体制など

  1. 外来診療スペース
    2013年6月10日からプライバシー確保に配慮した診察室3室と相談室3室を備えた新しい診察スペースで診療を行っています。カウンセリングルーム2室を加え、通院される方の声にしっかりと耳を傾けることができます。また、オープンスペースでも話しやすいようスピーチプライバシーシステムを導入しています。
  2. 専門医外来のご案内
    院内の他の専門診療科との連携をよりよくするために、感染症科外来スペースで肝臓病、血友病の専門医による外来診療を行っています。診療日については、外来でお尋ねください。
  3. 通訳サービスのご案内
    英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語などの通訳同席での診察を希望される方は、あいち医療通訳システムの医療通訳を無料で利用することができます。他の診療科を受診する場合も利用可能です。ご希望の方は外来でお尋ねください。

 

当科を受診される方へお願い

当科を初めて受診される場合、 地域医療連携室 を通じて受診日時を予約していただくと十分お話をうかがう時間をとることができます。担当の先生を通じて当院の地域医療連携にご連絡ください。
保健所の検査などで感染がわかった場合などは、以下まで直接ご連絡いただき、感染症内科受診希望の旨、お伝えください。

地域医療連携室
受付時間:平日:8:30-17:00
TEL:直通052-951-1206、もしくは代表052-951-1111から内線2231

名古屋医療センターエイズ治療開発センターホームページ
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