頭頸部がん

耳鼻咽喉科・頭頸部外科、放射線治療科とのカンファレンスを定期開催しております。当科では化学療法や化学放射線療法を担当しています。進行・再発例に対しては免疫チェックポイント阻害薬が広く使用されるようになり、1次治療では5-FU+プラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)とペムブロリズマブの併用、2次治療以降ではニボルマブが使用されます。プラチナ製剤+5-FU療法は投与に入院を要します。通院治療を希望される場合は、カルボプラチン・パクリタキセル・セツキシマブ併用療法が選択可能です。化学放射線療法では世界標準であるシスプラチン100mg/m2の3週毎投与を基本としつつも、患者さんのコンディションによってはシスプラチン 80mg/m2、毎週シスプラチン投与、カルボプラチン併用、セツキシマブ併用法も柔軟に取り入れています。唾液腺がんに対する化学療法(CAP療法など)、甲状腺がんに対する分子標的薬治療(ソラフェニブ/ネクサバール、レンバチニブ/レンビマなど)、粘膜原発の悪性黒色腫(ニボルマブ・イピリムマブ療法など)に対する治療も行っております。甲状腺がんは遺伝子検査の意義が高くオンコマインとよばれる検査をご提案いたします。