マンモグラフィ講演会

乳がん女性のがん罹患の第1位であり、乳がんによる死亡も現在増加の一途たどっている。
乳がん死亡の抑制には、早期発見・早期治療のみが有効であるが、厚生労働省は視触診のみによる乳がん検診は有効でないとし、マンモグラフィを導入した。
精度の高いマンモグラフィ検診の実現のために必須事項として画像の質と被曝量の低減、適切な読影が挙げられており、その実現のために読影医師と撮影診療放射線技師の基本講習プログラムの修了義務が通達に明記されている。
当院ではその社会的意義を理解し、地域医療の質を保証するために、放射線科を中心に地域医療研修センターとの共催事業として、読影および撮影技術両部門の講習会開催に積極的に取り組んできた。平成15年度にはすでに3回の講習会・研修会を開催し、520名が地域医療センターの共催する講習会・研修会に参加した。今後年度内に4回の講習会・研修会を予定している。
講習会・研修会のうち、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会教育・研修委員会の共催認定を受けたものは、読影あるいは撮影技術の基本講習会受講歴として認定され、試験に合格すると修了認定となる。
講義とグループ講習(実習)、試験から構成されている。講師が受講者数の約3分の1にのぼる濃厚実践指導により、高い教育効果を挙げている。

読影部門

カテゴリ 内容
講義 マンモグラフィ導入の社会的背景
乳がんの病理と画像
マンモグラフィの基礎知識
所見用語など
講習 1グループ7名のグループ演習
7テーマ(腫瘤2、石灰化2、その他の所見2、画像評価)
試験 100症例

 

技術部門

カテゴリ 内容
講義 乳がんの基礎知識
マンモグラフィの基礎知識
読影の基礎知識
講習 撮影技術実習
読影実習
現像・品質管理・画像評価
試験 読影と筆記試験