開局薬剤師研修会

当院では平成10年4月1日より、全面院外処方発行を始めました。この院外処方箋を発行する際に問題となったことは、開局薬剤師の方たちに研修を受けてもらい、患者さんへの説明、患者さんのプライバシーへの配慮などが適切に行っているか?ということでした。
一方で、患者さんにとっては、『かかりつけ薬局』ができることは、薬に関する詳細な情報が得られること、複数の医療機関で処方された薬の相互作用、配合禁忌、同一薬の重複防止など数多くのメリットもあるとの見解から、開局薬剤師さんにも定期的な研修を受けてもらうことで、最初の危惧をなくそうということになりました。
現在院外処方箋は市内の薬局だけでなく広く県内、県外の薬局にも応需されています。そういった薬局の薬剤師を対象として、地域医療研修センターでは、2ヶ月に一度の割合で年6回程度の研修会を開催しています。
この研修会は、地域医療を担う薬局の薬剤師に必要な知識の習得・再履修、および院外処方箋について、当院医長クラスの先生にお話しいただき、各回質疑を集めて1時間半程度です。
これまでの精神科、呼吸器科、循環器科、神経内科、内分泌(糖尿病、甲状腺疾患)、整形外科、外科の先生方にお話ししていただいています。今後は、婦人科、消化器科の先生の講演を予定しております。
薬の専門知識教育だけでなく、患者さんに解りやすい説明とは、患者心理の理解
さらには誤った薬の知識を無くすには、というような実際の患者対応で様々な問題が話し合われています。