関節リウマチ(RA)とは、免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。女性に多く、3〜40歳代の発症が多いとされてきましたが、近年、高齢で発症する方が増えています。
RAの治療は21世紀に入り格段に進歩し、早期に診断を受け、適切な治療を受けていれば、病気の進行を抑えることができるようになりました。しかし、高齢の患者さんも同じ治療法で良いのか、信頼性のある情報が乏しく、主治医が手探りで進めているのが現状です。
本研究は、全国の65歳以上の高齢発症のリウマチ患者さんの治療に関する正確な情報をデータベースに集め、エビデンスに基づく最適な治療方法を提案することを目指しています。
本研究は、令和3年度から5年度はAMED令和3年度免疫アレルギー疾患実用化研究事業「高齢発症関節リウマチ患者の健康寿命延伸を目指した治療戦略の確立」の一環として進めてきました。令和6年度からは研究体制を新たにし、令和8年度までレジストリ登録症例の追跡調査を継続する予定です。