CT検査とは

CTとは「Computed Tomography」の略です。CT検査はX線を使って体の撮影を行い、得られた信号をコンピュータで処理して画像にするものです。超音波検査等では観察しづらい頭や肺を調べるときにはCT検査が有効です。身体の中の臓器や血管、骨の情報を得るためCTは欠かせない検査となっています。また、的確に病変の画像を得るために造影剤というお薬を使用した検査も行っています。

撮影で得たデータをもとに3次元画像化や、画像再構成を行いより診断に適した画像を提供できるようになりました。

 

検査設備

当院にはCanon社製 のAquilion ONE 1台、Aquilion Prime SP2台のCT装置があります。特殊な検査を除けばどの装置でも同じように検査は行えます。すべてのCT装置で撮影時の金属類による影響を低減することができます。検査の内容や時間を考慮して、待ち時間や負担を減らし短時間で検査を行うように心がけています。

画像再構成技術や、線量管理ワークステーションを導入し患者さんの被ばく線量の低減を心がけています。

Canon社製  Aquilion ONE

Canon社製 Aquilion ONE

Canon社製  Aquilion Prime

Canon社製 Aquilion Prime

 

検査を受けるには

CT検査を受けるには各診療科を受診していただき、医師からの検査依頼を受けて検査を行います。基本的に予約制となっています。当院には放射線科の専門医が常勤しており、読影結果も1~3日で主治医に届きます。ただし緊急を有する場合においては、その日に検査し結果がでるようにしています。

撮影範囲内に金属類があると画像に影響がでてしまうため、検査前に着替えや外せるものを外していただく場合があります。また妊娠の可能性のある方は事前にお申し出ください。

腹部や造影等の検査においては検査前の絶食や、飲んでいる薬の制限が必要な場合があります。予約用紙に記載されている注意事項等を十分ご確認ください。当日の緊急検査は予約の方を優先に案内しますので待ち時間をいただく場合があります。

 

頭部CT

頭部検査では検査台に寝て行います。検査は数分で終わります。検査の間は息を止める必要や、痛みなどはありませんが動くと画像がぶれてしまうため動かないようお願いします。

頭部CT画像

頭部CT画像

   

頭部3D画像

頭部3D画像

 

胸部、腹部CT

胸部、腹部検査では検査台に寝て10~15秒ほど息止めをして検査を行います。肺の中や気管支、食道、肝臓、腸など体の中の様子がわかります。症例によっては造影剤を使用して検査を行います。通常の検査で数分、造影検査で10分程度かかります。

頭部CT画像

胸部CT画像

頭部3D画像

腹部CT画像

 

骨CT

骨CT検査では骨折や脱臼等の疑いのある部分を撮影します。必要に応じて画像を細かく再構成したり、3次元画像を作成したりし診断の参考に役立てています。 線量低減のため撮影部位によって腕を上げたり膝を曲げたりしていただきます。

手部3D画像

手部3D画像

血管、心臓(冠動脈)CT撮影

造造影剤を使用し頭や体幹部、心臓(冠動脈)の血管を撮影します。心臓の動きに合わせて撮影を行ったり、造影剤を使用する前と後を撮影し血管を強調した画像を作成したりします。頭部や頸部、体幹部の検査で10分程、心臓の検査で20分程の検査時間となっています。影剤を使って頭や体、心臓(冠動脈)の血管を撮影します。当院では新型の320列CT装置を使い、心臓の動きに合わせて短時間に撮影を行うことができます。頭や頸部の血管で10分程、心臓の血管で20分程の検査時間となっています。

頭部血管3D画像

頭部血管3D画像

冠動脈(心臓)画像

冠動脈(心臓)画像