一般撮影検査とは

X線撮影検査とは、一般的にレントゲンと呼ばれる検査のことで、健康診断などで行われる胸部写真や骨の撮影(骨折や関節の状態をみる)などがあります。X線は人体や物質を透過する性質があり、骨や筋肉等の軟部組織で透過する量が異なることを利用して骨折や異常病変を写し出します。

令和2年度、X線撮影室6室すべてが最新のFPD(フラットパネルディテクタ)を用いたDR(デジタルラジオグラフィー)システムに更新されました。DRシステムでは従来のCR(コンピューテッドラジオグラフィー)と比べて少ない被ばく線量で高画質の画像を提供できます。

X線撮影検査での被ばく量はとても少なく、人体に問題となる影響を与えるものではありませんので、安心して検査を受けてください。

 

検査内容について

X線撮影検査は各診療科からの依頼を受け、主に胸部、腹部、頭部、椎体、四肢、各種軟部組織や歯科の撮影を行います。検査時間は検査部位一ヵ所につき2、3分です。検査部位が全身となる場合は、30分程の時間を要することもあります。

また、撮影範囲に金属類、プラスチック類、湿布薬、エレキバン等があると画像に写ってしまうため外していただくことや、検査着への更衣をお願することもございますのでご協力をお願いいたします。

 

歯科撮影では、パノラマ撮影とデンタル撮影があります。

2021年4月よりパノラマ撮影装置が更新されました。

CRシステムからデジタルシステムによる画像提供に代わります。パノラマ撮影の画像が撮影とほぼ同時に確認することができるようになり検査にかかる時間が大きく変わります。被ばく線量も以前のものよりも低線量で、ほぼ同画質の撮影ができます。

パノラマ撮影では、装置が頭周りを回りながら撮影するため、15秒程度の撮影時間がかかります。撮影時には頭部を動かさないでいただくために、固定をさせていただきます。

デンタル撮影では口の中に小さなフィルムを入れて撮影します。そのため撮影時にフィルムをご自身の手で支えていただく場合や専用の固定具を口の中にいれて撮影を行います。ご協力をよろしくお願いいたします。

撮影時には、メガネ、ネックレス、ピアスなど撮影の妨げになるものは、はずしていただきます。また、入れ歯や矯正器具なども、場合によって、はずしていただくことがあります。

 

骨密度測定とは

骨に含まれるカルシウム等のミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。また、骨の健康状態を数値化することにより、骨量の減少を早期に発見し、適切な予防や治療を行うことが可能になります。骨塩定量検査はX線を利用する方法と超音波を利用する方法があります。

検査設備

HOLOGIC社製 Discovery

当院ではX線を用いて、主に腰椎や大腿骨頸部の骨塩定量をDXA法にて測定するX線骨密度測定装置です。DXA法は2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てることにより骨成分を他の組織と区別して測定する方法です。この方法はごくわずかなX線を使用して簡便で正確に骨密度を測定することができます。

 

検査の流れ

  1. 必要に応じて腰や股関節の周りに金属のものが無いように着替えます。
  2. 検査台に仰向けに寝て両手を挙げます。呼吸は楽にしていただいて結構ですが、体を動かさないようにしてください。後は機械が自動で動きます。
  3. 撮影時間は測定部位にもよりますが、15分~30分程度です。

※検査は基本的に予約検査となります。

当院検査風景(腰椎撮影)