試験検査室

当院では抗てんかん薬、免疫抑制薬、抗菌薬などの薬物血中濃度測定は臨床検査科で実施しています。そのため、薬剤部の試験検査室では東海ブロックのエイズ診療ブロック拠点病院の役割の一環として、高速液体クロマトグラフィーや質量分析計を用いて一部の抗HIV薬と日和見感染症治療薬の薬物血中濃度測定を実施し、日常臨床業務に役立てています。また日本で承認されている抗HIV薬のほとんどが日本人での臨床試験を実施することなく市販されていることから、添付文書などに記載されている外国人での薬物動態と、日本人のそれは異なる場合があります。そのため、薬物血中濃度の視点からも日本のHIV/AIDS患者さんがより有効で安全な薬物療法を長期的に継続して実施できるよう、これらの薬物血中濃度測定結果の解析を実施して関連学会にて積極的に発表しています。

高速液体クロマトグラフィー質量分析計(LC-MS)