栄養管理室

栄養管理室では通常の食事のほか、各疾患や病態に合わせた食事の提供を行っています。 管理栄養士は医師の指示のもと、生活習慣病を中心とした病気の改善や、高齢者に多くみられる低栄養の改善、嚥下障害に配慮した食事形態など、適正な食事の提供と栄養管理を目指すとともに、安全でおいしい食事の提供をこころがけています。

 

栄養管理室の業務内容について

【給食管理業務】
調理・配膳

【臨床栄養業務】
栄養食事指導(個人)
栄養食事指導(集団)

 

チーム医療
 栄養サポートチーム(NST)
 緩和ケア
 入退院支援センター
 褥瘡回診
 AYAサポートメンバー

 

給食管理業務

調理・配膳】
名古屋市食品衛生自主管理認定
食の安全・安心条例第19条に基づき実施する「名古屋市食品衛生自主管理認定制度」は、食の安全の確保に関する取組みを促進するため、食の安全の確保に関する優れた取組みを行っている事業者を認定し、公表しています。当院では平成26年7月29日よりこの認定を受けており、HACCP(危害分析重要管理点)の手順に基づいて患者さんに提供する食事の安全確保に力を注いでいます。

 

 

当院では給食部門をほぼ全面委託で運営しています。
調理全般、食数管理や食材管理を業務委託し、下処理や特別メニューの調理等を当院の調理師が担当しています。

・食事提供時間   朝食:7時00分~  昼食:12時00分~  夕食:18時00分~

・食事の種類

<一般食> 常食・軟菜食・全粥食・5分菜食・妊産婦食・小児食など
<特別食> 糖尿食・高度肥満食・脂質異常症食・心臓食・高血圧食・糖尿病性腎症食・腎臓食・肝臓食・膵臓食・消化管術後食・胃潰瘍食・貧血食など
<形態調整食> 嚥下調整食(嚥下調整食学会分類2021に準拠)・きざみ食など
<その他> 出産祝い膳、選択メニュー

 

・嚥下調整食

学会分類2021(コード名) 0j 0t 1j 2-1 2-2 3 4
当院で提供可能な食事

 

・1日の提供食数

令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
一般食 458食 366食 328食 334食
特別食 823食 793食 782食 816食
形態調整食 242食 222食 238食 275食
濃厚流動食 81食 66食 69食 83食

 

臨床栄養業務

当院では各病棟に管理栄養士を配置し、患者さんの食事内容や摂取量、栄養状態などを確認しています。疾患への対応はもちろん、食思不振や嚥下機能障害などに対しても直接お話を伺い、他スタッフと連携を密にお一人お一人に適した食事を提供するよう努めています。食事についてお困りごとがありましたら病棟の管理栄養士にご相談ください。

【栄養食事指導(個人)】

入院、外来患者さんを対象に、生活習慣病、嚥下調整食、食物アレルギー、がんによる食欲不振などに対する栄養相談を行っています。食生活や嗜好などを伺いながら、短期的・長期的に実践可能な方法をご提案させていただきます。

実施日時 入院・外来:月曜日から金曜日(祝日は除く)
9:30~16:00 (1回あたり20-30分程度)
場  所 外来棟2階 栄養相談室
対象疾患 糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎臓病(透析予防)、肝臓病、高度肥満症、がん(化学療法中の方も含む)、低栄養摂食嚥下障害、アレルギーなど
申込方法 栄養食事指導の実施には医師の指示が必要になります。
ご希望の方は主治医にご相談ください。

 

【栄養食事指導(集団)】
・糖尿病、心臓病、肝臓病
・妊産婦の母親教室
・産後の産褥教室
・バイキング教室

 

【チーム医療】
当院では、管理栄養士が以下のチーム医療に積極的に参画しています。

・栄養サポートチーム(NST;Nutrition Support Team)
医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、リハビリテーションスタッフ、歯科衛生士と多職種で患者さんの栄養と食事の問題に対応しています。
週に2回のカンファレンスと回診を行い、それぞれ専門職の視点から、患者さんの早期回復を支援できるよう活動しています。

・緩和ケア
緩和ケアチームの一員として、患者さん一人ひとりの病気の進行度、症状に合わせて個別に食事の調整を行っています。また、週1回のカンファレンスでは医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカーなど多職種で情報を共有し、より患者さんに合った支援ができるように努めています。
退院後も栄養管理が必要な場合や不安に思う方は、外来でも継続的に支援をさせていただきます。

・入退院支援センター
安心な入院をしていただくために、入院前にあらかじめ食物アレルギーの有無や摂食嚥下機能などの確認を行っています。
また入院までのご自宅での食生活や入院後の食思不振など、症状に応じた食事のアドバイスを行っております。入院中や退院後の食事について不安がありましたらご相談ください。

・褥瘡回診
週1回、多職種で回診し、褥瘡のケア方法や全身管理について検討や介入を行っています。褥瘡の治癒や予防をするうえで栄養状態の保持は大切です。管理栄養士は栄養アセスメントや適切な栄養管理を行うことで、院内での褥瘡治療に貢献しています。

・AYAサポートチームメンバー
AYA(adolescent and young adult)世代(15~39歳)のがん患者さんに対して、多職種から構成されるサポートチームが患者さんとご家族のサポートを行っております。栄養士もチームメンバーの一員として、患者さんの栄養状態向上のために活動しております。月に1回カンファレンスを行い、多職種間で情報共有を行っています。

ターキーレッグ
クリスマス,特別食事例
クリスマスショートケーキ