MRI検査とは

MRI(Magnetic Resonance Imaging) は日本語では磁気共鳴画像といいます。MRI装置は強力な磁石と電波を使用して、体中に豊富にある水素原子核を共鳴させて画像化します。CT装置と似た形をしていますが、放射線は使用しないため、被ばくの心配はありません。CT装置とは異なる原理で撮像するMRI装置は体内の組織の繊細な成分の違いを画像化できるため、脳や神経、腹部や骨盤部の臓器、脊椎や関節などを得意とします。また造影剤を使用することなく血管を評価することができます。

脳血管(MRA)

頸椎

膝関節

 

長所
・検査による痛みはありません。
・X線は使いませんので、CTと違って被ばくは全くありません。
・腫瘍の良性悪性の鑑別や、病変の質的診断ができます。
・造影剤を使用しなくても血管の撮像ができます。

短所
・CT検査に比べ検査時間が長くかかります。(15分~40分前後)
・体動に弱く、長時間お体を動かすことができません。
・検査中に非常に大きな音がします。
・装置内部は狭く、強い圧迫感があります。
・電波を人体に照射することによって熱感がします。

 

検査設備

当院では特徴の異なる3台のMRIを導入しております。医師や診療放射線技師の判断で患者様の症状に合わせた装置を使用します。

Philips社製
Ingenia 3.0T

Philips社製
Achieva 1.5T

GE社製
Signa 1.5T

 

検査の流れ

検査の流れ

  1. 医師の診察の結果、MRIの検査内容を決めます。
  2. 診察室にて予約用紙をお渡しします。そこには検査日時と注意事項が記載してありますので事前にお読みください。
  3. 外来患者様は再来受付後、放射線科受付にお越しください。
  4. 予約検査ですが、検査内容によってはお待ちいただく場合がございます。
  5. 検査当日は、いつも通りの服装、持ち物で支障ありませんが、検査室に持ち込めないもの (※検査の注意事項で後述) は、ロッカーに保管して頂きます。 また、必要に応じて検査衣への着替えをお願いしております。

検査終了後

  • 検査終了後、安静などの必要はありません。
  • 食事・入浴など、日常生活は普段通りで結構です。
  • 結果の説明は主治医の先生がいたします。指定された日時にご来院ください。

 

検査の注意事項

  1. 外来患者様は再来受付後、放射線科受付へ検査予約時間にゆとりを持ってお越しください。
    時間を過ぎますと待ち時間が長くなる場合があります。
  2. 入院患者様は連絡がありましたら、お越し下さい。
  3. 下記の項目に該当される方は、検査が出来ない、あるいは危険な場合がありますので、担当医師、また検査担当者にお申し出ください。
    ・心臓ペースメーカー、人工内耳、可動型義眼などを使用している方。
    ・手術等により体内に金属のある方。(人工関節、ボルト固定、脳動脈瘤クリップなど)
    ・妊娠、またはその可能性がある方。
    ・閉所恐怖症の方。
    ・刺青、アートメイクをしている方。
  4. 下記の物は検査室に持ち込むことが出来ません。検査前に更衣室内のロッカーに保管して頂きます。
    ・診察券、キャッシュカード、クレジットカードなどの磁気カード
    ・時計、携帯電話、補聴器などの電子機器
    ・眼鏡、ネックレス、ピアス、入れ歯、ヘアピン、ベルト、ライターなどの金属類
    ・カラーコンタクト
  5. 検査に支障がありますので検査当日の濃い化粧、アイシャドウ、整髪料はお控えください。
  6. 検査の内容により食事制限、排尿制限がございます。制限の有無は検査予約表に記載してありますのでご確認ください。
  7. 検査内容によって、検査時間が前後することがございます。また、緊急患者様や小児の患者様を優先させて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。