生理機能検査室

 

概要

生理機能検査とは、患者さんの体から直接生体情報を得る検査です。侵襲が少なく、多くの情報を得ることができます。心臓、肝臓、肺などの臓器、血管・神経の機能や活動の状態を調べます。主な検査には心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査があります。年間22,000件をこえる検査を実施しています。

 

検査内容紹介

●心電図

写真 心電図

不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心臓の疾患を見つける検査です。
胸部と手足に電極を付け、心臓の電気的な活動を記録します。
※検査を受ける方へのお願い
ストッキング・タイツは検査時に脱いでいただく必要があります。

 

●ホルター心電図

写真 ホルター心電図

一日24時間の間、小型の機械を装着し心電図を記録する検査です。
日常生活での心電図を観察し、不整脈の有無や症状があった時の心電図変化を観察します。
※検査を受ける方へのお願い
検査中はお風呂・シャワーはご遠慮ください。また電気毛布のご使用はお控えください。

 

●運動負荷心電図
運動によって心臓に負荷をかけ、潜在的な虚血性の心電図変化を見る検査です。

マスター二階段試験:階段を昇降する運動をしていただき、運動の前後で心電図を比較します。
写真 マスター二階段試験

 

トレッドミル:心電図と血圧を記録しながら、動くベルトの上を歩きます。医師同伴のもと検査します。

写真 トレッドミル

 

※検査を受ける方へのお願い
検査中に体調の変化を感じられましたら、すぐに医師または検査技師にお知らせください。
トレッドミル検査を受ける方は、なるべく運動のできる服装で、またはお着替えを持ってお越しください。

 

●血圧脈波

写真 血圧脈波


下肢の動脈につまりがあるかどうかを調べる検査です。動脈硬化の程度を調べる目的でも行われます。
腕と足首に血圧計を巻いて測定します。
※検査を受ける方へのお願い
検査前にしばらくの時間、寝た状態で安静にしていただく必要があります。
透析用のシャントや乳房の手術などによって血圧を測定できない部位がある場合は、検査の際にお申し出ください。

 

●呼吸機能検査

写真 呼吸機能検査

呼吸器の病気が疑われるときに行う検査です。肺の大きさ、息の勢い、酸素を取り込む能力などを調べます。
鼻から空気が漏れないようにクリップでつまみ、マウスピースをくわえて、息を吸ったり吐いたりして測定します。
※検査を受ける方へのお願い
当日検査があることが前もってわかっている場合は、胸を締め付けない服装でお越し下さい。
食事制限はありませんが、食事直後はなるべくさけてください。
また、検査1時間前は喫煙しないで下さい。

 

●脳波

写真 脳波

脳の細胞から発生する電気信号を波形として記録することで、脳に関する病気があるかどうかなどを見る検査です。頭皮に電極を付けて記録します。
※検査を受ける方へのお願い
入眠時の波形も重要なため、出来るだけ睡眠不足ぎみで来院して下さい。子供さんの場合はなるべく夜間の睡眠時間を短く、お昼寝をしないようにお願いします。
きれいな波形を記録するために、前日は洗髪し、整髪料の使用はご遠慮下さい。

 

●超音波検査

体に超音波を当てて、各臓器を画像として映し出し検査します。心臓、腹部、頸動脈、乳腺、体表などの検査が行われています。

心臓超音波:心臓の大きさや動き、弁の状態を調べます。
写真 心臓超音波

腹部超音波:肝臓や胆嚢・膵臓など腹部の臓器の状態を調べます。

※腹部超音波検査の食事制限について
検査当日は食事の影響を防ぐために絶食をお願いしています。
午前中に予約の場合は朝食を、午後に予約の場合は昼食を食べずにお越しください。
少しの水やお茶程度なら差し支えありません。

※その他の超音波検査では、食事制限はありません。