糖尿病・内分泌内科の概要

大都市圏の三次救急病院であるという特殊性から軽症から重症患者さんまで広く診療しています。年間通院患者は約3000名、うち糖尿病患者は約2300名。1型糖尿病通院患者は約100名。甲状腺疾患、副腎疾患、下垂体疾患など内分泌疾患通院患者が約2000人。年間の入院患者数は約220名。高血糖に関連する患者 約40名、低血糖 約30名など当院が3次救急という特性上糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群などの救急患者も多く搬送されます。最近は糖尿病人口の高齢化を反映してか、重症低血糖患者を扱う機会も増えています。糖尿病、内分泌疾患は、生涯にわたる慢性疾患という意味合いが強い病気です。われわれスタッフは「慢性疾患とは治すものではなく支えるもの。患者さんの人生を預かり、一生にわたる療養のお手伝いができるよう自らの医学知識を深め、人間的研鑽を積むこと」をモットーに、患者さんのバックグラウンドや性格、社会状況などを理解し、人間関係を深めながら、最適な時期に最適な治療を行うことを第一と考えています。連続血糖モニタリング(CGM)やリアルタイムCGMを併用したインスリンポンプ療法(SAP療法)などの最先端の糖尿病治療を行っています。

 

特色

★かかりつけ医との連携を重視し、病診連携に力をいれています。多職種による医療チームを結成して医療支援を行います。厚生労働省糖尿病戦略研究(JDOIT3)など大規模臨床研究にも中核施設として取り組み全国的に高い評価を得ています。★糖尿病診療は患者さんの自己管理能力を引き出す指導に留意しています。教育入院システムを整備し、退院後も継続できる生活習慣の行動変容を目指した治療を行います。★甲状腺疾患は主に外来で治療し、ライフサイクルに留意した管理を行います。一般に稀な下垂体・副甲状腺・副腎などの内分泌疾患の経験も豊富です。全国規模で広がる国立病院機構のネットワークを生かし、的確な診療を行います。

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臨床実績

R5年度
入院患者数と在院日数
●主科入院患者数     222名
○うち紹介入院患者数   128名(過去30日に紹介登録がある患者94名)
●平均在院日数      16.6日

R5年度 疾患別入院患者数

糖尿病 糖尿病患者数 136
1型糖尿病 11
高血糖昏睡・ケトーシス 14
低血糖昏睡 2
糖尿病性腎不全 4
糖尿病壊疽 1
甲状腺疾患 17
下垂体疾患 4
副腎疾患 11
その他の内分泌疾患 50