脳神経内科の概要

脳神経内科は神経系の病気の患者さんについて原因を検討し、内科的に治療する科です。 主な病気には脳梗塞、脳出血などの血管障害、痙攣や意識消失発作をおこすてんかん、 脳炎、髄膜炎などの神経感染症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症などの変性疾患、多発性硬化症、重症筋無力症などの免疫性疾患、振戦、眼瞼痙攣、顔面痙攣、痙性斜頚などの不随意運動症、ギランバレー症候群などの末梢神経疾患、筋ジストロフィーなどの筋疾患、頭痛やめまいなどの機能的疾患があります。 治療法は薬物療法が主体ですが、入院患者さんについてはリハビリテーション科と連携をとり実施しています。必要に応じて脳神経外科などとの診療科と協力して治療します。

 

特色

日本神経学会の教育認定施設であり、神経内科専門医が5名いて、神経疾患の治療、研修を専門的に行っています。地域の基幹病院として神経内科疾患全般について外来および入院診療をしています。特に脳卒中を中心とする急性期疾患に主力をおいています。てんかん診療は脳波センター外来があり、睡眠関連疾患については睡眠センター外来も行っています。脳血管障害は国立循環器センター、てんかんは静岡てんかん・医療センターと共同研究をしています。神経難病についても専門的に診療しています。

 

臨床実績

令和2年脳神経内科入院患者内訳
令和2年の入院患者統計を表に示す。退院時に脳神経内科が主科であった患者に基づいている。脳腫瘍、硬膜外血腫、脊髄腫瘍などのため脳神経外科へ転科した患者や、他科の入院患者で神経合併症にて副科として診療した患者は除かれている。

令和2年入院患者うちわけ
脳梗塞 313
一過性脳虚血発作 32
脳出血 157
髄膜炎・脳炎 18
脱髄性疾患 14
免疫性末梢神経障害 9
その他の末梢神経障害 7
炎症性筋疾患 16
その他の筋疾患 5
変性疾患 49
認知症疾患 6
てんかん・けいれん 94
その他の機能性疾患 11
脊椎・脊髄疾患 8
腫瘍性疾患 8
代謝性疾患 29
重症筋無力症 14
睡眠関連疾患 37
その他 233
1060

 

睡眠外来について

睡眠センター外来では、日中過眠の症状のある方を対象に診療を行っております
具体的には

睡眠時無呼吸症候群 夜間睡眠中に繰り返し呼吸停止・低下が起こり、睡眠が慢性的に妨げられるため、日中強い眠気が起こります。脳血管障害をはじめ様々な疾患の発症と関係する場合があります。
レストレスレッグス症候群、
周期性四肢運動障害
下肢に不快な感覚があったり、睡眠中に足のピクツキが周期的に出現するために、睡眠が妨げられます。
ナルコレプシー、
特発性過眠症
日中反復する居眠りが頻繁におこります。
レム睡眠行動障害 レム睡眠期に起こる行動障害で興奮・多動を伴います。
概日リズム睡眠障害 入眠時刻と覚醒時刻が、同じ環境で生活している他の人々の睡眠・覚醒の時間帯と一致しないため、社会生活に支障がおきます。

などです。

受診方法

「不眠症」の方は、いつも受診されている各科、かかりつけ医等でご相談ください。
睡眠センター外来の受診方法については、脳神経内科までお尋ねください
【連絡先】
名古屋医療センター 脳神経内科
052-951-1111 (内線 2542)