産婦人科の概要

産科は超音波検査(2D)や分娩監視装置等を用いた妊婦検診、助産師による個別指導を行い、できるだけ安心・安全に妊娠、出産、産後の経過がおくれるようにしています。
婦人科は女性生殖器(子宮、卵巣、卵管、膣、外陰部)の腫瘍性疾患(子宮筋腫や子宮頸癌など)、子宮脱、性感染症、更年期障害、不妊症、生理不順などの内分泌疾患などの婦人科全般を扱っています。

当院でのお産について

 

特色

分娩に関しては頭位であれば自然分娩を原則の方針としています。予定日超過などの場合はIC(インフォームドコンセント)ののち誘発分娩を施行することもあります。リスクのある妊娠・分娩もできるだけ受け入れていきたいと思いますが、新生児が未熟児で集中治療を必要となる可能性のある場合は周産期母子医療センターに早めに紹介させていただくことになります。妊婦検診には病棟の助産師がつき、外来通院中から入院出産、産後とできるだけかかわっていけるようにしています。母乳外来、助産師外来なども希望があれば対応しています。
子宮筋腫・卵巣嚢腫など良性婦人科腫瘍についてはICののち治療方針を決定します。良性腫瘍は経過観察可能な場合も多いですが、希望があれば積極的に手術を施行します。また子宮脱に対する腟式の手術も適応があれば行います。おもに取り扱う悪性婦人科腫瘍は、子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌です。ICののちに治療方針を決定し、治療ガイドラインに沿って手術・抗癌剤・放射線治療などによる治療を行います。
性感染症で現在注目されているのは、クラミジアなどの感染症です。若年者への蔓延も危惧されている疾患ですが、これらの治療も行います。不妊症に関しては、一般不妊検査からタイミング療法、排卵誘発や人工授精などの体外受精以外の治療を行います。

 

臨床実績

件数

  平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
年間分娩件数 130 130 146 176
帝王切開 35 37 37 50
HIV妊娠 1 1 3 2

症例

  平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
子宮頸癌 5 1 3 1
子宮体癌 5 12 8 13
卵巣癌
(内境界悪性)
13
(0)
6
(1)
9
(1)
7
(1)
良性開腹手術 18 49 47 41
膣式手術 8 22 17 25
円錐切除 14 13 15 33
腹腔鏡 14 12 14 13