細胞療法科の概要

細胞療法科では、免疫担当細胞を利用したがん治療を行っています。中心となるのは血液悪性腫瘍を対象とした造血幹細胞移植です。小児血液腫瘍科医師と血液内科医師が共同して診療に当たっています。また、固形がんに対する細胞療法の多施設共同研究を、それぞれの疾患の主科と協力しながら行っています。

 

特色

当院では1983年より造血幹細胞移植を行っており、豊富な経験を持っています。骨髄バンクや臍帯血バンクの認定施設です。移植は血液内科病棟にある無菌室で行います。小児科の患者さんは、通常の抗がん剤治療は小児科病棟で行いますが、移植を行う場合には、血液内科病棟に移動していただきます。移植治療に熟練したスタッフが、小児科主治医と協力して診療に当たります。
移植後の患者さんのサポートをするために、看護師・主治医が中心となってフォローアップ外来を行っています。現在は月5回程度曜日を変えて行っています。
また、最近問題となっている小児科から内科への患者さんの移行についても、事前に両科の医師・看護師がカンファレンスを行って、問題なく内科へ引き継げるようにしています。
2024年8月より、血液内科では悪性リンパ腫の患者に対してCAR-T療法を行っています。

 

臨床実績

造血幹細胞細胞移植関連分

  平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
自家末梢血造血幹細胞移植 19 12
血縁同種骨髄移植 6
血縁末梢血造血幹細胞移植 1 0 3
非血縁同種造血幹細胞移植 8 17 6   12
臍帯血移植 2 9 10 10