検体検査室

 

概要

 検体検査室では患者さまから採取された、血液・胸水・腹水・尿・脳脊髄液などの検体を様々な分析装置、顕微鏡などを使って検査します。臨床検査科で最も多くの検査項目を測定し、ほとんどの項目は診療前検査として依頼医師に至急で報告しています。
検体検査室で働く臨床検査技師は18名で、検査業務の他に外来中央採血室での業務も兼任しています。また、夜間・休日の急患にも対応できるように、24時間体制で検査を行っており、検査結果は正確かつ迅速に患者さんへ提供できるよう努力しています。
検体検査室の業務は、大きく一般検査、生化学・免疫血清検査、血液検査に分けられます。

 

検体検査室の紹介

 

当院で導入されている共用基準範囲について

 近年、日常的に使用される生化学的血液検査の項目は標準化、または標準対応された測定方法が広く使用されるようになりました。これに伴い、同一検査項目の施設間におけるデータの相違はなくなり、検査データの基準範囲は多施設で共有することが可能になりました。
地域医療の連携システムの構築には、医療機関における検査データの統一が不可欠で、臨床検査情報を正確かつ有効に利用するためには、その統一の判断基準が必要であり基準範囲の共用化が望まれています。
平成26年3月31日に、3種類の大規模な基準個体検査値データ(日本臨床衛生検査技師会、IFCC市原 プロジェクト、福岡県5病院会)を統合した共用基準範囲が日本臨床検査標準協議会(JCCLS)より公開されました。
当院検体検査室においても、平成29年4月より共用基準範囲を導入しています。

当院採用の基準範囲